栃木県日光市足尾町の備前山の一景です。アカヤシオの花が咲き誇る先に、薄っすらと新緑に囲まれた足尾銅山の跡地にある「古河橋」がのぞめます。
足尾銅山は、19世紀後半の明治時代初期から栃木県と群馬県の渡良瀬川周辺で起きた、日本で初めてともいえる公害事件の「源泉」となった現場です。「古河橋」はそこでの作業を支えた動脈となった橋です。
「古河橋」は(市ホームページから一部抜粋)、明治23年に建設されたドイツ国ハーコート社製の鋼製のトラス橋で、工場であらかじめリベット接合を用いて製作した部材を、現場においてはボルト接合のみで短期間で簡易に組み立てられる工法が用いました。近代最初期に整備された足尾銅山の主要施設のうちほぼ完存する唯一の遺構です。また、19世紀後期に世界各地で事業を展開したハーコート社が、施工の簡易性を追求して開発した現場継手にボルトを用いる橋梁のなかで、原位置に残るわが国現存最古の遺構です。平成26年1月に国重要文化財に指定されました。
足尾町の新緑の芽吹きに力強い生命力を感じました。
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